「電通戦略十訓」を稲垣えみ子さんの『寂しい生活』を読んで知った話。

「電通戦略十訓」を稲垣えみ子さんの『寂しい生活』を読んで知った話。

稲垣えみ子さんの『寂しい生活』を読んだ感想を書きました。

記事はこちら⇒稲垣えみ子さんの『寂しい生活』を読んだ感想。ダイエットは「冷蔵庫をやめればいい」という考え。

前回は「冷蔵庫がない生活」について書きましたが、今回はもう一つ印象に残った「電通戦略十訓」について紹介します。

 

「電通戦略十訓」とは?

脚本家の倉本聰さんと対談させていただいた時、「電通戦略十訓」というものを教えていただき、実に感慨深い思いに打たれたのでご紹介しようと思います。

もっと使わせろ
捨てさせろ
無駄使いさせろ
季節を忘れさせろ
贈り物をさせろ
組み合わせで買わせろ
きっかけを投じろ
流行遅れにさせろ
気安く買わせろ
混乱をつくり出せ

稲垣えみ子(2017)『寂しい生活』東洋経済新報社、p252-253

この標語が作られたのは1970年代の高度経済成長期の真っ只中だそう。

「電通戦略十訓」で検索するとWikipediaにも載っているので有名なのかもしれません。

私はこれを読んだとき少し怖くなりました。

ほとんどこの標語通りに行動していたからです。

たとえば「捨てさせろ」と「気安く買わせろ」という言葉。

使っている物が少し汚れたり、傷んだときに「修理しよう」よりも「新しく買い買えよう」の方が思いつきませんか?

100均やファストファッションなど多くの物は安く買えるので、「新しく買って解決しよう」と考えるからだと思います。

また、安く買えることで物を買うスパンが短くなっていると言えそうです。

自分の行動を振り返って「そんなに急いで買い替える必要があるのかな?」と思うことがありました。

 

カーディガンを買い替える頻度

私は春と夏にユニクロのカーディガンを愛用しています。

特に夏は汗をかくとこまめに洗濯するので、どうしても色あせたり毛玉ができたりします。

以前はカーディガンが傷むと「ユニクロだから安く買えるし、来年また同じものを買おう」と考えていました。

しかし最近「毎年買い替える必要ってある...?」と思ったのです。

たしかに買ったときの美しさはないけど、まだ全然着られます。

しかも「近くで見ないとわからないけど、脇のところに毛玉がある!」とわざわざ買い替える理由を探している自分にも気づきました。

今持っている物をもう少し大切にしたいと思うきっかけにもなりました。

 

みうらじゅんさんも同じことを言っていた!

以前、みうらじゅんさんについて書きました。

記事はこちら⇒『ひたすらモノを集めるみうらじゅんに「持たない暮らし」を聞いた』を読んだ感想

みうらさんはこうおっしゃっています。

「こんなの時代遅れだ」という感覚は、1980年代くらいから出てきたんじゃないですか。

今の人たちは買わされているけど、捨てさせられてもいるのではないでしょうか?

「電通戦略十訓」が作られたのは1970年代なので、1980年代から「時代遅れ」という感覚が出てきた話と一致します。

また、「捨てさせられている」というのも標語の通りですね。

みうらさんがこの標語を知っているのかわかりませんが、『「ない仕事」の作り方』の本に「一人電通」という言葉が出てくるので、仕事をする上で参考にされているのかもしれません。

 

「作り出された混乱」の中を生きている

ものが増える。できることが増える。それはもちろん豊かなことです。でも同時に、我々の暮らしはどんどん大きく、複雑になっていったんじゃないか。

(中略)

何がやりたいことで、何がやらなきゃいけないことなのかもわからなくなってきている。ものが増えるほどに時間がなくなっていく。それでもネットや雑誌やテレビや、あらゆる媒体が、今も「あなたはまだまだ満たされていない」とメッセージを発し続けている。

稲垣えみ子(2017)『寂しい生活』東洋経済新報社、p255

「まだ足りない」と物に依存せず、上手に付き合っていきたいと思いました。

ただ、多くの消費者が「もう十分あるから買わない」と思ったら売る方は困りますよね...

なるべく買わない生活をするようになって「大量生産・大量廃棄の仕組みって変えられる…?」と思うことがあります^^;

物が増えすぎず、売る方も困らない方法ってあるのかなと思った話でした。

 

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