大原扁理さんの『なるべく働きたくない人のためのお金の話』を読んでひとり暮らしをしようと思った。

大原扁理さんの『なるべく働きたくない人のためのお金の話』を読んでひとり暮らしをしようと思った。

ずっと実家暮らしの私が「ひとり暮らしをしよう」と思うきっかけになった一冊を紹介します。

大原扁理さんの『なるべく働きたくない人のためのお金の話』です。

ひとり暮らしをする自信がありませんでしたが、断捨離後にこの本を読んで考えが変わっていきました。

 

1. 大原扁理さんはどんな人?

1-1. 大原さんと隠居生活

私は二五歳から約六年間、東京郊外の小さなアパートで隠居生活をしていました。
隠居生活といっても、落語や講談に出てくるような江戸時代のご隠居さんとは違います。私の場合は、社会との関わりを最小限にして、基本的に週二日働き、年収は百万円以下で暮らす、という感じです。ITや株などの特殊能力もありませんが、親や国に頼ることもなく、普通にハッピーに暮らしていました。

大原扁理(2018)『なるべく働きたくない人のためのお金の話』百万年書房、p2

大原さんの働き方と暮らしにおどろきました。

週5日フルタイムで働かずハッピーに暮らせるのは、株で成功しているとか家賃収入がある人の話だと思っていたからです。

大原さんは年収100万円以下の生活でも、苦しんでいる感じがまったくしません。

 

1-2. 明るい低収入生活

少ないながらも自分で稼いだお金でご飯を食べ、自分で稼いだお金で遊ぶ。
こんな単純なことですが、同じ七万円でひと月生活するのでも、人からもらった七万円ではなく、自分の手で稼いだ七万円だということが、確実に明るい低収入生活の支えになっていました。

大原扁理(2018)『なるべく働きたくない人のためのお金の話』百万年書房、p114-115

低収入でも明るくいられたのは「自分で稼いだお金でご飯を食べ、自分で稼いだお金で遊ぶ」ことができたからだそう。

収入の大小ではなく、自分の力で生活することが自信になるのかもしれません。

実家暮らしでは気づけない幸せがそこにあると感じました。

 

1-3. ひとり暮らしが偉いとか当たり前という話ではない

国や親に頼らないのが偉いとか当たり前とか、頭ごなしのことを言いたいわけではないし、絶対に頼ってはいけないということでもありません。
ただ、自立することで自分の生活を額面以上の価値あるものにできるなら、やらない手はないと思います。

大原扁理(2018)『なるべく働きたくない人のためのお金の話』百万年書房、p115

ここは特に「ひとり暮らしをしよう」と思うきっかけになった文章です。

今まで「社会人になったらひとり暮らしするのが当たり前」という意見しか見てきませんでした。

そのため、ひとり暮らしは偉いけど実家にいた方が貯金できるし、わざわざする必要はないと思っていたのです。

しかし本を読んでいくうちに、ひとり暮らしは自分のためになると思うようになりました。

大原さんは「ひとり暮らしの最大のメリット」をこう語っています。

やはり親元を離れ、すべて自腹で生きるという経験をしないと、自分には何が必要で何が不要なのか、真剣に問いかけることをしないまま済ませてしまいがちです。ひとり暮らしをすることの最大のメリットは、「どうすれば自分が幸せなのかに強制的に向き合わされる」ということかもしれません。

大原扁理(2018)『なるべく働きたくない人のためのお金の話』百万年書房、p31

 

2. 生活する上で不安にならないための工夫

2-1. 毎月の支出を把握する

一円単位で毎日家計簿をつけていたら大変なので、大ざっぱに、できるだけストレスなく、ラクして把握したい。これは生活をルーティーンで回すようにしておくことで、自ずと解決しました。

(途中省略)

毎月の支出がだいたい同じだと、「今月お金がないんだけど何に使ったかわからない」ということがなくなります。これは精神的にとても安定します。自分が生きていくのに毎月どれくらいのお金がかかっているのかを把握していない(=予想もできない)状態がストレスになるのは、収入の大小に関係ないような気がします。

大原扁理(2018)『なるべく働きたくない人のためのお金の話』百万年書房、p97-98

ひとり暮らしが不安だったのは、毎月必要なお金がわからないのが原因だと気づきました。

この本を読んだときは、なるべく買わない生活をはじめていたので、毎月の支出をだいたい同じにできると思いました。

もし断捨離する前に読んでいたら「ほしい物がたくさんあるから無理」と思って、内容が頭に入ってこなかったかもしれません。

 

2-2. 最低生活費を確認する

これを一度でも確認しておくと、毎月の平均支出とは別に、生きていくのに必要なお金の分量が数字でハッキリとわかるため、いたずらに不安になるのをさらに抑えることができます。

(途中省略)

ポイントは、「欲しいもの」ではなく、「必要なもの」だけにお金を使うこと。

大原扁理(2018)『なるべく働きたくない人のためのお金の話』百万年書房、p99

大原さんを参考に、私も最低生活費を計算してみました。

33,000円の家を借りられた場合の金額です。

家賃:33,000円

食費:13,000円

水道光熱費:10,000円

通信費:5,000円

消耗品:8,000円

合計:69,000円

とりあえず1ヶ月に約7万円あれば生きていけそうです。

仮でも計算すると「これくらいのお金があれば生きていける」ことがわかるので、ひとり暮らしに対する不安がすこし抑えられました。

 

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大原さんは『年収90万円で東京ハッピーライフ』、『20代で隠居 週休5日の快適生活』などの本も書かれています。

3冊すべて読みましたが、『なるべく働きたくない人のためのお金の話』が一番読みやすかったです。